BTC-G1-03|半減期と発行上限のしくみ
初めに
こんにちは。
このシリーズは、ビットコインについて“主観を交えず、フラットな視点”で学びたい人のために、
実務型AIと一緒に作っている「知識解説ガイド」です。
投資をすすめるわけでも、否定するわけでもありません。
価値判断をなるべく避け、しくみや背景を中立的にわかりやすく整理していきます。
今回は、ビットコインの「発行上限」と「半減期」という仕組みについて解説します。
少し聞き慣れない言葉かもしれませんが、やさしく順を追って見ていきましょう。
ビットコインは2100万枚までしか発行されない?
ビットコインには、最初から「2100万枚まで」という発行上限が設けられています。
これは、誰かがあとから増やせるものではなく、あらかじめプログラムに組み込まれたルールです。
この上限により、「際限なく増え続けて価値が下がる」といった事態が防がれています。
2025年時点で、すでに全体の90%以上が発行済みとなっています。
“半減期”ってなに?
半減期とは、ビットコインの新規発行ペースが段階的に遅くなるしくみのことです。
具体的には:
- 約4年に1回、マイニング報酬(新しく発行されるビットコインの量)が半分になる
- 正確には「21万ブロックごと」に発生するイベント
- 例:最初は「50BTC」だった報酬が → 25BTC → 12.5BTC…というように減っていきます
このように、新規発行をゆるやかに抑えていく設計になっています。
なぜそんな仕組みにしたの?
法定通貨(日本円やドル)は、必要に応じて政府や中央銀行が発行量を増やせます。
その一方で、発行しすぎれば「インフレ(お金の価値が下がる)」が起こるというリスクがあります。
ビットコインは、そういったリスクを避けるため、
あらかじめ上限と発行スケジュールを定め、「デジタル上の希少性」を維持するように設計されました。
「金(ゴールド)」のように、掘れば出てくるが、掘り尽くすには時間がかかるというイメージです。
半減期と価格の関係はあるの?
ビットコインの価格と半減期には、注目されやすい関係があります。
- 半減期で新規供給が減る → 希少性が高まる → 価格が上がる可能性がある
- 実際に、2012年・2016年・2020年の各半減期のあとには価格上昇が見られました
ただしこれはあくまで過去の傾向であり、将来も同じように動くとは限りません。
市場全体の状況や需要・ニュースによっても影響を受けます。
最終的にどうなるの?報酬がなくなったら?
ビットコインの全2100万枚が発行され終わるのは、2140年ごろとされています。
それ以降は、新規発行がなくなるため、
マイナー(取引を承認する人たち)への報酬は「取引手数料のみ」になります。
ビットコインの利用が活発であれば、手数料だけでもネットワーク維持が可能と想定されています。
まとめ:限られた枚数をどう配るか、という設計思想
- ビットコインには、総発行量に明確な上限がある
- 「半減期」はその上限へ向かってゆるやかに進むためのしくみ
- 希少性を守ることで、長期的に価値を保ちやすい通貨として設計されている
発行の仕組みを知ることで、ビットコインが単なるデジタルデータではなく、
「計画的に作られた価値のある仕組み」であることが見えてきます。
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