SDO-01｜価格がなぜ上がるの？下がるの？｜売買の本質をやさしく整理

価格がなぜ上がるの？下がるの？｜売買の本質をやさしく整理

はじめに：よくある誤解「売られると下がる？」

ビットコインや株式投資などの話題で、
「売る人が多いから価格が下がる」
「売らなければ価格は上がるのに」
そんな意見を見かけることがあります。

でも──本当にそうでしょうか？

今回は、価格が上がったり下がったりする“本当のしくみ”について、
初心者の方にもわかりやすく、やさしく整理してみます。

価格は“気持ち”では動かない

価格が上がるかどうかは、「上がると思う」気持ちでは決まりません。
重要なのは、“その価格で実際に注文が出ているか”どうかです。

たとえば、1BTC＝500万円のときに「これは安い！」と思っていても、
実際に500万円で“買う注文”が入らなければ、価格は動きません。

市場は、「気持ち」ではなく「実際の行動（注文）」で動くのです。

売買のしくみ：注文がぶつかって価格が決まる

市場では、「売り注文」と「買い注文」がぶつかることで取引が成立します。

• 「500万円で買いたい！」という人が現れれば、価格はキープ
• 「510万円でも買いたい！」という人が増えれば、価格は上がる
• 「480万円でしか買いたくない」人ばかりなら、価格は下がる

このように、価格は“売るかどうか”ではなく、“どの価格で売買が成立したか”で決まるのです。

「売られないこと」が価格を上げるわけではない

「みんなが売らなければ、価格は上がる」という意見があります。
たしかに、売りが少ないと市場には出回りません。

でも──
それだけでは、誰も買えなくなります。

価格が上がるには、「今の価格よりも高くてもいいから買いたい！」という買いのエネルギーが必要です。

つまり、価格が動くのは「売られたか」ではなく、
どれだけ買い注文が集まっているか＝需要の強さなんです。

まとめ：価格は“注文の結果”。冷静に見ていこう

価格が上がった、下がった──そんなとき、
「誰かのせいだ」と考えると、感情的な投資判断になりがちです。

でも実際には、

• 注文の量と価格のバランス
• 期待と不安のぶつかり合い
• 実際に行動した人たちの“結果”

によって、価格は常に動いています。

仕組みを知ることで、「焦らずに判断する目」を持てるようになります。
これは、どんな資産においても活きる知識のひとつです。

次回以降の記事では、制度や仕組みの具体例をもとに、
“得するための知識”を一緒に整理していきましょう。