目次
手数料の正体と見えにくいコスト
はじめに
この記事では、ビットコイン取引にかかる「手数料」や「見えにくいコスト」について、初心者にもわかりやすく整理します。表示される金額だけでなく、取引ごとの“本当の負担”を知るための視点を持ちたい方におすすめです。
見える手数料の種類
まずは、取引所で明示される「見える手数料」を確認しましょう。
- 取引手数料(maker/taker):板取引で売買する際の手数料。0〜0.15%程度。
- 出金手数料(日本円):銀行振込で資金を出すときの費用。数百円程度。
- 仮想通貨の送金手数料:外部ウォレットに送るときに必要なネットワーク手数料(マイナー報酬)
- スワップ・レバレッジ取引時の金利や調整額:対象サービスを使った場合のみ発生
実はかかっている「見えないコスト」=スプレッド
もっとも気づきにくいのが「販売所形式」におけるスプレッドです。
- スプレッドとは、買値と売値の差。
- 販売所では「買うとき高く、売るとき安い」価格が提示されます。
たとえば――
【取引所形式(板取引)】
- 売買の価格差は小さく、スプレッドは数百〜数千円程度
- 明示された取引手数料が加わっても、総コストは0.2%前後に収まる
【販売所形式】
- スプレッドは数万円単位になることも珍しくない
- 表示上は「手数料無料」でも、実質2〜10%ほどのコストになる場合もある
- 初心者にとっては使いやすいが、コスト面では不利になりやすい
判断するための視点
- 表示された「手数料」だけでなく、総コスト(スプレッド含む)で考える癖を
- 「簡単に買える」と「安く買える」は違う
- 慣れてきたら取引所(板取引)にも挑戦してみるのがおすすめ
まとめ
- 仮想通貨取引には「見える手数料」と「見えない手数料(スプレッド)」がある
- 「手数料無料」の言葉だけで判断しないこと
- 取引のたびに「自分はいくら払っているか?」を意識するだけで、長期的に大きな差につながります
“無料”に見えるものほど、冷静な視点で見直してみましょう。
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